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Q&A title

■Q 注型用レジンは一度に厚み何cmまで流し込めますか?
■Q レジンテーブルの型枠はどのようにエポキシ樹脂が漏れないよう対策しますか?型枠にテープは必要ですか?
■Q 注型用とコーティング用の違いは?レジンテーブル製作にコーティング用は必要ですか?
■Q リバーテーブルの気泡の対処法を教えてください。
■Q 耐熱性のレジンを探しています。フローレスレジンの上にコーヒーカップ等の熱い物を乗せることはできますか?
■Q 硬化後のベタ付き・硬化不良の原因と対策を教えてください。
■Q 透明でリバーテーブルを作る場合、完全に黄変を防ぐ事は可能ですか?
■Q 粉末顔料にて着色して模様を付けた場合、顔料が沈んで模様が変わらないように対策できますか?
​■Q フローレスレジンには顔料・着色料は何を使用すればよろしいですか?
■Q 注入量の計算方法を教えてください。
■Q レジンの拭き取り掃除の仕方を教えてください。
■Q 木材とレジンの接着強度を上げる方法はありますか?
■Q KITETSU Wood Designのリバーテーブルの作り方を教えてください。

■Q レジンの中身を移し替える場合の容器は?

​■Q 硬化後に発生する歪みやシワの原因は?

​■Q トップコートをした際に発生する表面の弾き原因は?

​■Q 型枠に適した材料は?

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■Q 注型用レジンは一度に厚み何cmまで流し込めますか?

A 一度に流し込みが出来る厚みは室温・注入量・型枠の排熱性などの諸条件にもよりますが注型用フローレスレジンは10cm角以上でも可能です。

注型用フローレスレジンは大型のレジンテーブルを一発注型できるように大型品製作を前提に開発されているので、厚みがあっても収縮・焼けや割れを起こしにくく、世界のレジンテーブル向けエポキシ樹脂製品の中でもフローレスレジンは最高水準で大量注入に適しております。


エポキシ樹脂の大量注入には温度管理が重要で、エポキシ樹脂の注型の厚みに対して温度が高ければ、過熱してしまい割れや焼けなどが起きる可能性がございますので、説明書に従って温度管理は徹底してください。

レジンアクセサリーやレジン小物製作程度の少量なら問題ありませんが、レジンテーブルサイズなら夏場は冷房をしっかりと効かせて作業してください。

■Q レジンテーブルの型枠はどのようにエポキシ樹脂が漏れないよう対策しますか?型枠にテープは必要ですか?

A レジンテーブルDIY製作のための型枠が木材の場合は、そのまま流し込むと型枠とエポキシ樹脂が接着して剥がすことが出来なくなってしまうため、テープを貼って接着しないように対策する必要がございます。


その為、型枠の木材にテープなどを貼って剥離できるようにするのですが、簡単にどこでも手に入るものでいうと梱包用テープなどの名称で販売されている「OPPテープ」などが使用できます。

型枠の木材に隙間ができないよう数ミリほど重ねながら貼り付けます。型枠を組んでからテープは貼れませんので、全てのパーツにテープを貼ってから型枠を組みます。密着が弱いとレジンが入り込んでテープが浮いてしまう事があるので、最後に指圧で念入りに押さえ付けてください。

型枠を組んだ後にコーキング(シリコン)で流し込むエポキシ樹脂が漏れでないように隙間を塞ぎます。コーキングがしっかりと乾燥してからエポキシ樹脂の流し込みを行ってください。

■Q 注型用とコーティング用の違いは?レジンテーブル製作にコーティング用は必要ですか?

A 注型用レジンは一度でキャスティング(注型)できる大きな厚み・高い透明度・低発熱遅延硬化が特徴です。

コーティング用レジンは高硬度、発熱性が高く硬化が早い特徴がございます。

コーティング用レジンは必須ではありませんが、レジンテーブル製作の際にはあると作業効率が高くなるのでおすすめです。気泡止めの下塗りや封入物の固定などで薄い層を流す際に注型用だと不必要に硬化時間が掛かってしまうので、低粘度エポキシ樹脂製品の中ではトップクラスに硬化速度が早いコーティング用フローレスレジンを使用することによって、効率良く作業を進める事が出来ます。

■Q リバーテーブルの気泡の対処法を教えてください。

A  木材にエポキシレジンを流し込むと、木材の中に溜まっている空気がゆっくりと出てくる為、硬化までに空気が抜けきれず気泡が残ってしまう場合がございます。あらかじめ木材にエポキシレジンを厚く塗布して目止めしておくと、木材からの気泡を防ぐことが出来ます。
1度だけでは充分でない場合があるので、2~3度下塗りするとより確実に気泡を防げます。
更に気泡が出やすい底面の隙間からの気泡も防ぐため、最後の下塗りと同時に木材を型枠に並べてから底面に2mmほどエポキシレジンを流しておき、指触乾燥(完全硬化前の、指で軽く触ってエポキシレジンが指に付かなくなる状態)したら底面から出てきた気泡を潰してエポキシレジンを本注入する流れにすると底面からの気泡の対処が可能になります。

混合するときは説明書にしたがってエポキシレジンを暖めて粘度を低くして、泡立たないようにゆっくり丁寧に混ぜると気泡を減らせます。※詳しくはこちら→ 気泡を作らない混ぜ方

真空脱泡機を使用すると細かい気泡まで除去することが可能です。​

温度が高いほど気泡抜けが良くなりますが、室温が高過ぎると熱暴走の恐れがあり、微細な気泡も膨張して大きな気泡になってしまうので気泡除去をしたら速やかに室温を下げてゆっくりと硬化させてください。

■Q 耐熱性のレジンを探しています。フローレスレジンの上にコーヒーカップ等の熱い物を乗せることはできますか?

A フローレスレジンで作ったレジンテーブルやコースターは熱い物を乗せることが出来ます。

注意点としては熱による軟化で、レジンが薄く・レジンの上に乗せている物が重ければレジンが変形してしまう事があります。※軟化しても熱が引けば元の硬度に戻ります。

レジンの硬度が高いほど軟化も抑えられるので、熱い物を乗せる場合はコーティング用フローレスレジンでのトップコートがとても有効です。硬化時の温度が高いほど硬度が高くなるため、垂れ流しのコーティングより流し込みのコーティングの方が高い硬度を得られます。

研磨していない硬化してすぐの作品に熱い物を乗せると白く変色してしまう事がございます。熱い物を乗せる場合は硬化してから十分に時間を空けてからにしてください。(25℃/注型用2週間ほど/コーティング用1週間ほど。)

■Q 硬化後のベタ付き・硬化不良の原因と対策を教えてください。

A 粘つき(硬化不良)は下記が主な原因です。


1.油分や水分が混入している。※レジンの封入物や攪拌棒・混合容器に油分が付着してしまっていると表面に粘つきや歪みなどの異常が出ます。油分が付着していないように見えても実際は微量の油分が有り、レジンに悪影響を及ぼす事が多々あります。たとえ新品でも道具は使用前に脱脂して、レジンに触れる箇所や封入物は全てレジンでコーティングしておくと異常はおきません。


2.撹拌が足りていない。※着色前に撹拌棒をどこに動かしても混ぜスジが完全に見えなくなるまで混ぜてください。容器の壁面や底面に付着した樹脂が混ざらず残っていると硬化不良となりますので、壁面と底面は念入りに削ぐように混ぜてください。

3.完全硬化まで時間が足りていない(注型用レジンの場合は室温25℃で硬化まで24~72時間と、通常のエポキシ樹脂より硬化が遅い特徴がある製品です。室温が高い方が・厚みが厚い方が早く硬化します。その為、室温が低かったり薄い流し込みの場合は大幅に硬化までの時間が伸びます。)

4.室温が低過ぎる。※5℃以下では硬化反応が停止します。直接温めるか、暖かいところで硬化させてください。

5.樹脂温度が低い。※温度が低いと粘度が上がり混ざりにくく攪拌不足の原因になります。温度が低いまま攪拌すると自然脱泡出来ない微細な気泡も出来てしまうため、主剤を説明書に従って温めてから攪拌してください。

6.容積比(リットル)と重量比(グラム)を間違えている。※容積比は計量カップでの計量。重量比は重量計での計量。

7.硬化剤が湿気を吸収している
長期間の保管や、高温多湿環境での保管で硬化剤が湿気を吸収してしまっていると表面のベタつきや歪みが生じます。

■Q 無色透明でリバーテーブルを作る場合、完全に黄変を防ぐ事は可能ですか?

A フローレスレジンは全てのモデルで黄変対策に注力しており、他社製品と比べてもとても黄変しにくくはなっておりますが、エポキシ樹脂は紫外線の他にも酸化などが原因でどれだけ黄変対策をしているエポキシ樹脂でも時間経過と共にいつかは必ず黄変してしまいます。

しかし、同じく黄変しない・抗黄変・超難黄変と記載があるレジンだとしても製品によって天と地ほど大きな差があります。

実際にプロであるはずのメーカー・工場の開発者・販売店であってもほとんどの方が黄変に関して正確な原因や対策をきちんと理解していないのが現状です。

フローレスレジンでは自社で様々な黄変テストを行っており、黄変の原因と対策に関して知見がとても深くどこよりも拘って黄変対策を組み込んだ開発を行っております。


​製作後の作品を出来るだけ黄変させずに保管する方法としては冷暗所がおすすめです。高温・陽当たりの良い所は避けてください。

■Q 粉末顔料にて着色して模様を付けた場合、顔料が沈んで模様が変わらないように対策できますか?

A 混合直後の流動性が高い状態の時に模様を付けても時間が経つとパールが沈んで模様が消えてしまいます。

ある程度硬化が始まって粘度が高くなってから模様を付ければ消えませんので、時間を空けながら何度か模様をつけてみて良いタイミングを掴む練習をしてみてください。アート用などの粘度が高く硬化が早いレジンであれば簡単に模様を付けることが出来ます。

■Q フローレスレジンには顔料・着色料は何を使用すればよろしいですか?

A レジン用の顔料であれば大丈夫です。

模様無しの透明に仕上げたい時はパールの入っていない液体なソリッド顔料を使用し、模様を付けたい場合はフローレスレジンピグメントのようなパールの入った粉末顔料(パール/マイカパウダー)をお使いください。

レジン用の着色料以外を使用される場合は、商品ごとにご自身でお試し頂くようお願い致します。

水性の着色料は基本的にはエポキシ樹脂に適しておらず、油性の着色料が適しております。

■Q 注入量の計算方法を教えてください。

A 下記の計算式を参考におおよその注入量の計算ができます。

注入量の容積の計算方法は分かりやすいサイトがありましたので→にリンクしておきます。容積の計算方法の解説サイト

※注型用・コーティング用フローレスレジンの混合比は容積比(リットル)では無く重量比(グラム)ですので、重量計で正確に計量してください。フローレスレジンは水より約1.1倍重いので、計算した容積の約10%(×1.1)重量を多くすると必要な容積分を作れます。

​【例】

立方体:(一辺 × 一辺 × 一辺)cm ÷ 1000  =〇リットル×1.1=kg
直方体:(縦 × 横 × 高さ) cm ÷ 1000
  =〇リットル×1.1=kg
円柱: (
半径 × 半径 × 3.14 × 高さ) cm ÷ 1000  =〇リットル×1.1=kg

■Q レジンの拭き取り掃除の仕方を教えてください。

キッチンペーパーなどの吸水力が良く使い捨て出来るものと、エタノールを使用すると楽に処理できます。

当店では溶剤よりも安全性が高く安心して使用できるエタノールをおすすめしております。硬化前ならエタノールで十分拭き取り出来ます。

おおまかにキッチンペーパーで拭き取り、あとはエタノールを染み込ませたキッチンペーパーで拭き取ってください。

■Q 木材とレジンの接着強度を上げる方法はありますか?

A リバーテーブルの場合、木材でも接着面の形状が複雑・液体が染み込みやすい木材は接着強度が強いですが、接着面がまっすぐ・(ポプラの耳のような)密度が高く光沢のあるツルツルな表面で液体が染み込みにくい木材などは接着強度が弱くなります。接着強度が不安な場合は予め接着面を荒い番手で目荒らしするようにしてください。

レジンとレジンの接着の場合は完全硬化後の重ね塗り・注入でも接着できますが、工程的に出来るのであればある程度硬化した指触乾燥(完全硬化する前の指で軽く触ってもレジンが指に付かなくなる状態)の状態で積層するとより接着強度が高まります。

完全硬化後は接着面を均一に目荒らし後にレジンを積層すると接着強度が高くなります。

■Q KITETSU Wood Designのリバーテーブルの作り方を教えてください。

A 当店の基本的な製作手順は下記です。様々な手順がありますのでご参考までにお願いします。

1日目:剥離用のテープを貼った型枠を作りコーキングで隙間を埋めます。気泡対策のため木材の接着面にレジンを下塗りします。

2日目:指触乾燥(完全硬化前の指で軽く触って付かなくなる状態)したら再度下塗り、これを完全に目止めできるまで繰り返します。最後の下塗りの際に木材を型枠に配置して底面の気泡対策として薄く樹脂を流しておきます。底面の隙間が全て埋まっていれば大丈夫です。

3日目:指触乾燥したら底面から出た気泡を潰して流し込みを行います。過熱しないか様子を見ながら待ち、1~2時間ほど経過したら埃と気泡を除去します。

あとは脱枠し整形・研削、必要に応じてトップコートやオイルなどの仕上げ剤で完成です。

※エポキシ樹脂は25℃で1~2週間かけてゆっくりと硬度が上昇します。完全硬化しているように見えても硬度が低い状態だと簡単に変形してしまいます。硬化後は硬度が高まるようしっかり暖めるか、暖かい所で養生してください。

■Q レジンの中身を移し替える場合の容器は?

A 耐薬品性のPPもしくはPE素材のボトルをご使用ください。

PPやPE素材のものであればどんなものでも大丈夫です。

小物製作には100均のドレッシングボトルなどは短期間なら使いやすくていいですが、密閉性が低いため染み出しや吸湿・酸化する場合がございますので、湿気の多い夏場や長期間の保管には耐薬品性などのしっかりとしたボトルをご使用ください。

■Q 硬化後に発生する歪みやシワの原因は?

A 表面や内部に発生する歪みは様々な要因がありますが、主には下記が原因で発生する事が多いです。

・硬化中の柔らかい状態の時に、様子を見るために動かしたり触ったりする。

・厚みに対して温度が高く、硬化熱が高過ぎる。

・水分や油分の混入。

・撹拌不足。 ※容器の縁に混ざりきってない樹脂が残っている。

表面に発生するシワに関しては、気泡除去のために熱を当て過ぎ、シリコンモールドが柔らかい、厚みに対して温度が低く硬化に時間が掛かり過ぎた事などによって発生する事が多いです。

■Q トップコートをした際の表面に発生する弾きの原因は?

A レジンコーティングの際、天面に流したレジンが弾く原因について症状別で解説します。

■作品の端/際が弾いている。

・水平が取れていない。

・天面が正確にまっすぐになっていない。端に向かって山なりになっている。

■際以外の中心部分が弾いている。

・天面に歪みや凹凸がある。

・油分が付着している。

・低粘度レジンで薄くコーティングしているため。

■解決方法

天面の歪みや凹凸を極力無くしてフラットにします。→水平器は一か所だけでなく色々な場所と方向で試して確認します。→垂れ流しのコーティングには高粘度レジンを使用する事により、厚みで凹凸が出にくくなります。→注入量が多い場合は、温度が高過ぎると収縮が大きくなりレジンが痩せることがあるので注意してください。

■Q 型枠に適した材料は?

A 木材にOPPテープを貼る方法以外だと、シリコン、アクリル板、PVC、PE、PP、HDPEなどが剥離可能な素材です。

ただし、多量な一層注型などで高温になり過ぎると溶着してしまい剥がれなくなる事があります。融着を防ぐ為、型枠にヒートガン等を極力当てないように注意してください。

剥がしやすくする為に離型剤を用いることは効果的ですが、透明作品の場合は離型剤の油分の滲みが出ないように注意してください。

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