フローレスレジンは自家蛍光がほとんどないとの評価
- EPOXY RESIN STORE
- 4月21日
- 読了時間: 2分
更新日:5月10日
このたび、フローレスレジンを研究用途でご検討中のお客様が、紫外線下での“自家蛍光の有無”について比較実験を行い、その結果を共有してくださいました!
とても貴重な情報をいただきましたので、今回はその内容を皆さまにもご紹介させていただきます。
❖ 自家蛍光ってなに?
自家蛍光とは、物質が紫外線などの光を吸収して自ら光を発する現象のことをいいます。
観察や分析、蛍光染色を使った研究などでは、こうした“予期せぬ蛍光”がノイズとなってしまうことがあり、素材選びの際に「できるだけ自家蛍光が少ないこと」が重要になります。
❖ 評価方法
同一撮影条件で4種類のフローレスレジンのブロックサンプルを撮影。
光源は365nmの紫外線波長を使用。
画像の比較観察をおこない、それぞれの自家蛍光の程度を定性的に評価。
また、自家蛍光が強いエポキシ樹脂としてセメダインハイスーパー30、自家蛍光が弱いエポキシ樹脂としてEpoxAcast690(SmoothOn社、USA)を同様に撮影し、比較の基準としました。


以下、フローレスレジン




❖ 検証結果
お客様から以下の評価をいただきました。
フローレスレジン4種類(注型用/超硬層用/海アート用/クラフト用)は、いずれも自家蛍光が非常に弱い。特に注型用とクラフト用は極めて弱い。
他の市販エポキシ樹脂の自家蛍光の弱いものと比較しても、さらに弱い。
❖ まとめ
お客様からは、「自家蛍光しない硬度が高い樹脂を探していたので、前者の点で目的に合うことが確認できた」との嬉しいお声を頂けました!
今回の結果から、フローレスレジンは4種類すべてにおいて自家蛍光が非常に弱いことが確認されました。そのため、「自家蛍光の少ないエポキシ樹脂を探している方」にもご検討いただける可能性があると言えます。※2025年4月時点の仕様です。
特に、蛍光干渉の少ない素材が求められる研究や観察の現場では、今回の検証内容が少しでも参考になれば幸いです。
検証結果の共有と丁寧なフィードバックをお寄せくださり、スタッフ一同、心より感謝申し上げます。
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